アルテコローレ

お知らせ

2021.01.01

保育者向け

「造形あそび」という言葉やカテゴリにとらわれずに。

アルテコローレの桐嶋です。
前回の記事「造形あそびを もっと気軽に、日常的に。」からの続きです。

前回、造形あそびの課題解決の方法として、まずは
1)の、保育士さん達が頑張ったり無理をしなくていい、気軽に取り組める内容の造形あそびを
3)日常的に取り組んで貰えることが必要だとお伝えしました。

ここで、2)の
「保育」や「造形あそび」にとらわれず、子どもと大人が育ち合うあそびの中身が必要になります。

保育士さん達の造形あそびに対する視点や目的を少し見直すことで、あそびの内容や取り組みやすさが大きく変わります!

研修では、アルテコローレのあそびを先生達に体感していただくことが欠かせません。先生達も私も、普段から子どもと関わる実践の場があるのですから、頭だけでなく経験で「視点を変える」ことの面白さ、必要性を知っていただけたらと思います。

過去記事でも度々、造形あそびを「コミュニケーションツール」だと言ってきましたが、どういうことかというと、
(家族、保育者、友達など身近な人)や、
もの(素材や道具)との関わりを通して、
子ども達が表現する力(言葉や身体、表情などでの内面のアウトプット)、
表現を楽しむ力(他者への理解、伝達、自信や尊重など)を
育てるための活動だと考えています。

そんな考え方(目的)があるので、作品づくりは殆どせず、活動内容をあまり具体的に計画しない私です。
造形あそびは、子ども達とあそびながらに膨らませていき、子どもからもあそびに関わる保育者からも、たくさんのアイデアを貰うものだと思っています。

しかし「次回の活動は何しよう?」と決めないわけではありません。
大体いつも考えているのは、身近にあるもので、何が、どんなふうに、子どもと一緒に楽しめそうか?です。

子どもと一緒に自分が楽しいかどうかが前提です。
こうしたあそびを計画する側(保育者)のワクワク感は、とても大切ではないでしょうか。

保育士の皆さんにも、“やりたくない仕事”ってありませんか?
私は今でこそ、子ども達それぞれの姿を楽しめるようになりましたが、活動を始めた頃は苦しんだことがたくさんありました。それは造形あそびならではの、先生達が抱える悩みと同じものでした。

ですが自分の視点を変えたことで、苦になっていた活動が逆に面白くなり、“できない” “思うようにいかない”と思う時はなくなりました。
塗ったり混ぜたりの知識しかなかった絵の具のような造形材料も、視点を変えることでバリエーションに富んだ素材になり、様々な楽しみ方を子ども達ともっともっと試したくなりました。

保育者が活動を楽しむことは最優先すべきところです。だって子どもが育つあそびの環境を用意できるのは、大人でしかないのですから。

「造形あそび」という言葉やカテゴリの中で活動を考えようとすると、どうしてもつくる・描く、教材を使って、書籍やオンラインで見つけたあのアイデアや技法を…と、考えてしまいがちです。

「視点を変える」と、乳幼児にとっての造形あそびは、“あそび”を通して育まれる活動であることに改めて気づかされます。
「あそび」なら、体を動かしたり考えたり、友達と関わったりということがイメージできるのではないでしょうか。

保育士の皆さんが、前向きで楽しい、幅広くてもっと面白い造形あそびを実現するためのプロセスは、ここにあります。

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先生の中での“葛藤”が造形あそびを難しくしていることも。
子どもと大人が活動を楽しむには、

先生の理想や視点を変えることも必要!

先生は常に主導者である必要はなし。
時に頼れる存在、時に子どもと同じ立場で
楽しめる人でいよう。
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「視点を変える」とか「コミュニケーションツールとしての造形あそび」とか、ついついここでは長く語ってしまいます、、日々の実践と併せて実際に研修で体感していただくことが、きっと理解に繋げやすいでしょう。

次回はいよいよ最終回。
4)の“子どもの姿”と“あそびのプロセス”を伝えよう。について、書きたいと思います。

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