アルテコローレ

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2020.12.19

スクール

ラボで育む 子どもとあそび

アルテコローレの桐嶋です。
愛知県日進市にあるアルテコローレのラボは、子ども達があそびを探究する実験室のようなところ。ここに1歳児さんから小学低学年の子ども達が通ってくれています。

ラボでは素材や道具といったものに触れる機会が多く、子ども自らの好奇心や探究心で、ものや人との関わりをまず楽しめる子を育てたいと考えています。

最近は、保育園や幼稚園などでも「子ども主体」や「子どもが主体的に」という言葉をよく耳にしませんか?
私は、子どもはもともと主体的に生きることも、ひとりであそびを広げて行くこともできないと思っています。なぜなら、子どもには知識と経験に限界があるからです。
だから「子ども主体」の環境は、子ども自らがつくりあげてきたのではなく、必ずそこには子どものことに真剣になっている大人が関わっているのです。

子どもにはもともと素質はあります。好奇心だってあるけれど、育ちの過程でどれだけ周りが、子ども自身が、能力を引き出せるのかがポイントです。
それぞれに成長の過程も違い、タイプも異なる。だから好奇心を刺激して、探究心は育ててあげなければ育ちません。

そういえば、ここ数年で指示待ち症候群の子が増えたように感じると教えてくださった園長先生がいらっしゃいました。私もその傾向の子を担当したことがあり、まだ幼児期なのに指示待ちなんて、早すぎやしないか…そう悲しくなったことがあります。それも育ちの過程で必要だったことが欠けていたからこそ起こってしまったこと。

乳幼児期の子ども達はまだ育ちの過程にあります。
つくったり描いたり、豊かな創造力を育んだりだけが造形あそびやアート活動の役割ではないはずです。この年齢の子ども達にとって、あそびはさまざまな経験を通して、体や脳、心も育くむ活動です。

人は大人になっても、大人になったからこそ “できない” “どうして?”という数々の壁にぶつかり、問題解決できないまま心を病んでしまうことも、後ろ向きなまま過ごしてしまうこともあります。
そんな時にいつまでも悩んでいないで、解決策を探る力を持っていて欲しい。そして「そうだ!」と、前に進もうとする強さを持っていて欲しい。
子ども達がこれから豊かな人生を歩んでいくために必要な力を、私はあそびで育みたいのです。

さまざまな素材との“初めての出会い”を楽しむ子ども達。
既製品の玩具や教材とは異なり、身近な素材だからこそ子どもが親しみやすく、試行錯誤し挑戦し、挫折も喜びも味わう経験ができるアルテコローレのあそび。
子どもそれぞれの楽しみ方をみんなでシェアすることもできます。

その経験の機会を支える大人がいて、日に日に育つ子どもの無限の探究心。
私は「あそび」を、子ども達がものごとや人との関わりを楽しむための「コミュニケーションツール」だと考えています。

ラボではそのコンセプトをもとに、子ども達を育てたい。
そして子ども達の学びと育ちの姿を追いかけ、世の中の子育て人育てに役立つ情報発信をしたいと考える、アルテコローレのラボはそんなところです。

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