アルテコローレ

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2020.12.15

スタッフブログ

【毎週水曜更新の代表ブログ(石黒)Vol.2前編】

先週からスタートした石黒のブログ。
2回目は予告の通り、アルテコローレと企業にて人材にまつわる仕事を経験した私ならではの見解で以下のテーマから展開してお話ししたいと思います。
少々長くなりますので、前後編にてお届けします。

最近、書店のビジネス書や文庫のコーナーには「アートの力を活かし直感力を磨きビジネスに活かそう」「美術館での作品鑑賞をすることはビジネスに活きる」みたいなPR帯のついた書籍を目にする機会が多くなりました。
今回はこの点についてお話します。

簡単に要点をお伝えすると、これまで日本の企業はロジカル(論理的思考)重視の仕組みで動いてきたため、現代のような変化の速い時代には十分対応できず、GAFAを始めとする海外企業に対抗できない。これから活躍する人材は、状況に応じて臨機応変に対応し、生涯を通じて学び続ける直感型の人材が活躍するとのこと。(理想はロジカルと直感力を共に備えたハイブリッド人材とのこと。)
そして上記のような人材を育てるためにはアートをビジネス、例えば研修や人材育成の場に取り入れることがとても重要とのことです。

実際、私も何冊か書籍を読み「ふむふむ」と勉強になりましたが、結論から言うと説得力はあるものの、日本の企業や社員はまだ上記の力を身につけるための準備はできていないと考えます。(そもそもロジカル重視の仕組みにすらなっているかも怪しく、どちらかというとなんとなく空気に流され進む仕組みな気がします・・。)

この課題について具体的なエピソードから紐解いていくと、前職で人事の仕事をしていた際に、学歴いわゆる地頭の良い人達に囲まれながらも、結論の出ない不毛な会議で日々溢れ、休職する人達が増える現実など目の前にある事実・課題を見ないフリをする社員があとを断ちませんでした。
もちろん誰しも大変なことには関わりたくないということはあるとは思いますが、企業のような組織がこの状態だと、企業の存続も危ぶまれます。

「なぜなのか?」とオフィスから工場まで採用活動のための情報収集にかこつけて、色んな部署の方達に声をかけたり、社内の様子を観察していく中で導いた私なりの推論は、
・目の前のことに自発的に「関心(好奇心)」を持っていない
・手段が目的と化している
ということです。
それは年齢、役職、性別、部署関係なく共通しています。

原因は様々考えられますが、一つは子どもの頃の教育環境や「関心を持つ」という力(これをいわゆる好奇心というかは考察中です。)を育めなかったことにあるのではと推測します。お読みの方は「人間というか生物であれば、そんな力はみんな少なからず持ってるのでは?」と思われる方もいるかと思いますが、アルテコローレの事業を通じての気づきからそれは正解でもあり、不正解であると考えます。

(後半に続く:次回は12月23日に更新予定です。)

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